20090416

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日本版発売前というタイミングで北米版のキルゾーン2の感想を書いてみます。前回書いたのは中途半端な段階でのものだったので・・・若干ネタばれを含むので注意してください。

シングルキャンペーン

・圧倒的なグラフィック
水の表現、崩れ落ちる建物、宙に舞う灰、光と影のコントラスト、いずれもコンソール機では一級品です。延々と同じロケーションが続くのではなく、屋外、屋内ちょうど良いペースで切り替わるので、この景色飽きた、ということもありません。ただ発売前のインタビューなどで、暗い景色一辺倒ではないよ、といった開発者の発言がありましたが、砂と岩の殺風景なステージとISA旗艦ステージで少し変化を見せたくらいで、全体的には暗い調子のステージが多かったと思います。ここはちょっと残念でした。
・敵AI
敵はカバーポジションから的確にこちらを狙ってきます。こちらが一か所に留まっていればどんどん回り込んできますしフラグも投げてきます。こちらの射撃が当たれば、いつまでも同じ場所にいるのではなく、別の場所へと移動しますし、おまけに結構硬いです。独特のAIM感と相まって、慣れるまでは敵を倒すのに苦労するかもしれません。ランボーゲーを期待している人にはお勧めしませんが、緊張感のある戦闘を楽しみたい人にはお勧めできます。
・AIM
過去コンソール機で出たFPSは、機敏なAIMが可能になっているものが多かったと思いますが、このゲームは視点移動が遅いためにAIMしづらい仕様になっています。PS2と箱で出たBLACKがちょっとこの方式に似てるでしょうか。CoD4のような軽快な操作性を意識していると痛い目を見ます。また、一部の銃を除き銃の反動がかなり大きいので、(単発、バーストを切り替えられる銃もありますけど)指きりを意識する必要があります。好き嫌いはあると思いますが、まぁこういうゲーム性なんだと思えば、納得できないこともないです。
・ボス戦
某所で酷評されていたボス戦(ATACとRadec戦)ですが、ATAC戦は仕方ないにしても、Radec戦は個人的にかなり楽しめました。Radec戦直前までの圧倒的な敵の攻勢→透明化+ワープありのチートボスという流れは難易度Normalでもかなりの苦行でしたけど、エリアをフルに使ってのかくれんぼ+鬼ごっこは緊張がありました。馬鹿でかいフロアでロケランぶっ放すだけのボス戦や、ヘリからドー○ハンマーをぶっ放すだけのラスボス戦よりは、よっぽど工夫のある演出だったと思います。

ストーリーについてはネタばれになるので多くは書けませんが、前作の主人公テンプラーがいい役どころを演じています。ISA旗艦の終盤の演出にはグっときました。

マルチプレイヤー

・クラス制とランク
KZ2のマルチプレイヤーモードはランクが上がっていくにしたがって、使用できるクラスが増える方式です。最初はスタンダードなライフルマンしか使えませんが、以降、メディック、タクティシャン、アサルト、撹乱兵、スナイパーとアンロックされていきます。また、一ゲーム内で一定の成果をあげると、リボンというものが貰え、それを8つ集めると、メダル(ボーナス要素のアンロック)がもらえます。(例:所持弾数が増える、所持手榴弾数が増える、特定のゲームタイプの時にもらえるポイントが増える、など)。最高ランクにまでは時間さえかければ簡単に到達できますが、ボーナス要素のアンロックは意識しないとなかなか難しいものがありますので、まずは最高ランクに到達して全クラス扱えるようになり、、いろんなクラスを切り替えて戦いながら各種アンロック要素を埋めていく、というのが良いかと思われます。
・マップ
32人対戦ということもあって、マップによっては収集がつかないような乱戦になるところがあります。PSNなどで配信されているマルチプレイヤーモードの紹介映像のように橋の上でにらめっこなんてことはまずありません。タクティシャンのカラーグレネードの使い方とマップによっては短時間でベースレイプ状態になってしまうことも。ここら辺、モードに応じてマップの広さが変わるような設定が欲しかったところです。16人対戦だとほどよくスペースが出来て、緊張感のある戦いが楽しめます。


ゲハ界隈ではギアーズ2の方が上だとかKZ2の方が上だとかやり合ってますが、両方プレイした人は、「どっちにも良い点があるし、どっちにも悪い点がある。どちらも良作」って評価が一番しっくりくると思います。今世代のシューターを語る上ではどちらも外すことの出来ないタイトルだと思いますので、両機種を持ってる人は是非プレイしてみてください。

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